ENEOSカード S vs 出光カードまいどプラス

ENEOSカード S vs 出光カードまいどプラス 王道対決

 昨今のガソリンカード事情で貴重となりつつある「年会費無料」と「ガソリン定額値引き」、双方機能を有するカードは王道と位置付けしています。実際には最小に近い存在数であり、価値あるモノとして受け入れられています。ではなぜこのカードは減少傾向を辿っているのか。それは簡単、クレジットカード会社の収益確保には貢献しずらいからです。

 クレジットカード会社の収益構造は、大まかには年会費収入と手数料収入があります。年会費は無料から10,000円以上、更にその上も。手数料は加盟店手数料と分割払い・リボ払いなどの手数料が挙げられます。

 年会費収入は毎年徴収する費用で無料から1,250円(税別)程度、ゴールドカードで10,000円(税別)程度です。しかし、保険料などの払いや事務経費などに当てられ、安定収入ながら利益への道筋は厳しい。年会費無料ではそれさえも当てにできないことになります。

 加盟店手数料は、カード利用の際に加盟店がカード会社に支払う手数料のこと。一説では3~5%とも言われます。利用金額が大きければ手数料は増すことになります。

 そして分割払い・リボ払い手数料は、カードを分割やリボ払いで使用した際にカード会社に払う金利です。最近ではリボ払いへの取り組みが特に積極的、収入への見込みが大きいということです。

 このようなクレジットカード会社の事情により、冒頭に挙げたガソリンカードの出現を阻み縮小へと導いていることになります。年会費有料ながらより割引機能を拡大させたカードは、利用金額が大きいほど割引が見込めるシステムです。この利用は、クレジットカード会社にとっても大きな収益確保が望めることになります。

ENEOSカード S と 出光カードまいどプラスの特徴

 この状況下でもその存在を強烈にアピールしているのが「ENEOSカード S」と「出光カードまいどプラス」です。一部条件付ながら「年会費無料」と「ガソリン定額値引き」を実践するカードです。

●「ENEOSカード S」の特徴

 いつでもガソリン・軽油が2円/L引き、灯油が1円/L引きになるシステム。年会費は年1回のカード利用で翌年無料になります。ポイントはENEOSでの洗車やオイル交換など(ガソリン・軽油・灯油対象外)で1,000円で20ポイント付与され付与率2%、通常ショッピングなどでは1,000円で6ポイント付与され付与率0.6%です。交換は1,000ポイントで1,000円換算なので交換レートは1%です。

●「出光カードまいどプラス」の特徴

 いつでもガソリン、軽油が2円/L、灯油は1円/L割引になるシステム。給油量の上限はそれぞれ300L/月まで、年会費は無料。ポイントは1,000円で5ポイントなので付与率は0.5%、交換は1ポイントで1円換算なので交換レートは1%です。出光GSでのガソリン・軽油・灯油のカード利用分はポイント対象外。

 また年会費500円(税別)で通常の値引きサービスに加え、カード利用金額により出光でのガソリン(ハイオク・レギュラー)・軽油の値引き単価がアップする「ねびきプラスサービス」もあります。

一定条件による比較

① ガソリン給油が月50L(160円/L換算)で8,000円のみと仮定。

●「ENEOSカード S」と「出光カードまいどプラス」とも
 50L×2円/L引×12ヶ月=1,200円
 年会費は無料を想定。よって1,200円/年(還元額)


② ガソリン給油が月150L(160円/L換算)で24,000円、その他の利用で月50,000円と仮定。

●「ENEOSカード S」の場合
 150L×2円/L引×12ヶ月=3,600円
 更に50,000円×0.6%×12ヶ月=3,600円 年会費は無料を想定。
 よって3,600円+3,600円=7,200円/年(還元額)

●「出光カードまいどプラス」の場合
 150L×2円/L引×12ヶ月=3,600円
 更にポイント 50,000円×0.5%×12ヶ月=3,000円 年会費は無料を想定。
 よって3,600円+3,000円=6,600円/年(還元額)

まとめ

 ガソリン割引による還元額は、双方とも2円/L引きが適用となり年間還元額は全く同じです。この点では引き分け。年会費は年1回のカード利用ながら条件が付くのは「ENEOSカード S」。対して「出光カードまいどプラス」は無条件無料です。

 ポイントの付与率は、通常ショッピングでは「ENEOSカード S」は0.6%、対して「出光カードまいどプラス」は0.5%です。この0.1%の違いが年間では600円の差となっています。但し「出光カードまいどプラス」は、「ねびきプラスサービス」の利用も検討されればその結果は更に異なることも想定できます。

 王道対決は僅差で「ENEOSカード S」が還元額の多さを算出しました。しかし、その選択では非常に判断悩みそうです。

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