ENEOS(エネオス)カード比較。「ENEOSカード C」、「ENEOSカード P」、「ENEOSカード S」それぞれを比較。

ENEOS(エネオス)カード比較

 「ENEOSカード」は、従来まで三菱UFJニコス発行でした。リッター当たり2円引き、ポイント付与、無料のロードサービス、そして年会費無料(年1回のカード利用が条件)などがカード機能として搭載されていました。

 現在の形態になったのは2010年10月から。新たにトヨタファイナンスからの発行では3つに派生、キャッシュバック形式、ポイント形式、定額値引き(リッター当たり2円引)形式となり、フォロー範囲の拡大によりそれまで以上の存在感を示しています。当然それぞれの特徴から異なるカードとしての存在も十分です。

 人気はこれまでの機能をほぼ踏襲する「ENEOSカード S」が有利な印象。それにキャッシュバックタイプの「ENEOSカード C」、ポイントタイプの「ENEOSカード P」が続くか。

 この傾向は過去の実績から来ているもの。従来のシステムを踏襲する「ENEOSカード S」は、最も利用価値が見出せると判断されているのかもしれません。但し、カードはその利用形態により個々に対する還元は異なります。従って、いずれの人も「ENEOSカード S」が最大の還元を得るとは限らないのです。

 そこで、最大の還元を得る為にどのような条件ならどのカードを使うべきかを、それぞれの特徴を確認しシミュレーションすることで探っていきます。

ガソリン割引システム

●「ENEOSカード C」の特徴

 キャッシュバック主体でカード利用金額が増えれば増えるほど値引き単価(キャッシュバック)がUPするシステムです。よりカード利用金額が大きいヘビーユーザーほど還元率が大きくなります。

 ガソリン割引は、カード利用が7万円以上なら7円/L引き、たとえ1万円未満でも1円/L引きになります。但し、ガソリン・軽油は月間150Lが上限。年会費は1,250円(税別)。

月間カード利用金額 キャッシュバック単価
1万円未満 1円/L引き
1~2万円未満 2円/L引き
2~5万円未満 4円/L引き
5~7万円未満 5円/L引き
7万円以上 7円/L引き

●「ENEOSカード P」の特徴

 ポイントシステムは、ENEOSでの給油、そして洗車やオイル交換など1,000円の利用で30ポイント(3%還元)がもらえます。通常ショッピングなどのカード利用では1,000円で6ポイント(0.6%還元)です。たまったポイントはENEOSでのキャッシュバック手続きができます。1,000ポイントが1,000円換算、1,000ポイント単位での利用が可能です。年会費は1,250円(税別)。

●「ENEOSカード S」の特徴

 いつでもガソリン・軽油が2円/L引き、灯油が1円/L引きになるシステムです。また、年会費は年1回のカード利用で翌年無料になります。ガソリンカードは給油のみというようなライトユーザーには、いつでも定額割引になることでこのカードの選択は理想かも。

条件による比較

 それぞれのカードシステムに同一条件を提示し、年間の還元額を算出してみます。実際の割引額とは異なります。1ポイント=1円で計算しており、有効期間や最低交換単位などは考慮していません。年会費は税別です。


① ガソリン給油が月150L(160円/L換算)で24,000円、その他の利用で月50,000円と仮定。
カード種類(還元額順) 還元額(年間)
(NO.1)
 ENEOSカード C
150L×7円/L引×12ヶ月=12,600円
年会費1,250円(税別)なので 12,600円-1,250円=11,350円/年
(NO.2)
 ENEOSカード P
24,000円×3%×12ヶ月=8,640P=8,640円
50,000円×0.6%×12ヶ月=3,600P=3,600円 合計12,240円
年会費1,250円(税別)なので 12,240円-1,250円=10,990円/年
(NO.3)
 ENEOSカード S
150L×2円/L引×12ヶ月=3,600円
50,000円×0.6%×12ヶ月=3,600円 年会費は無料を想定。
3,600円+3,600円=7,200円/年
② ガソリン給油が月100L(160円/L換算)で16,000円、その他の利用で月30,000円と仮定。
カード種類(還元額順) 還元額(年間)
(NO.1)
 ENEOSカード P
16,000円×3%×12ヶ月=5,760P=5,760円
30,000円×0.6%×12ヶ月=2,160P=2,160円 合計7,920円。
年会費1,250円(税別)なので 7,920円-1,250円=6,670円/年
(NO.2)
 ENEOSカード S
100L×2円/L引×12ヶ月=2,400円
30,000円×0.6%×12ヶ月=2,160円 年会費は無料を想定。
2,400円+2,160円=4,560円/年
(NO.3)
 ENEOSカード C
100L×4円/L引×12ヶ月=4,800円
年会費1,250円(税別)なので 4,800円-1,250円=3,550円/年
③ ガソリン給油が月37L(160円/L換算)で5,920円のみと仮定。
カード種類(還元額順) 還元額(年間)
(NO.1)
 ENEOSカード S
37L×2円/L引×12ヶ月=888円
年会費は無料を想定。よって888円/年
(NO.2)
 ENEOSカード P
5,920円×3%×12ヶ月=2,131P=2,131円
年会費1,250円(税別)なので 2,131円-1,250円=881円/年
(NO.3)
 ENEOSカード C
37L×1円/L引×12ヶ月=444円
年会費1,250円(税別)なので 444円-1,250円=▲806円/年

まとめ

ENEOSカード C」の場合

 キャッシュバックへの得意性を持つことでカード利用が見込めるヘビーユーザーへの訴えは特にわかりやすい。シミュレーションでは、7万円以上のカード利用になればガソリンが7円/L引きになりますので、圧倒的な還元を得ることができます。

 カード選択の境目は月々のカード利用が2万円を超えるかどうかです。もし2万円未満なら2円/L引き、これなら定額値引きでいつでも2円/L引きになる「ENEOSカード S」の選択が無難。年1回のカード利用で年会費1,250円(税別)が翌年無料になりますので。でも確実に2万円を超えるなら値引きは一気に倍の4円/L引。これなら年会費を払っても選択するメリットは出るはずです。

 ポイントシステムは搭載されていませんので、当然その交換手続きなどの手間はありません。キャッシュバックは明細書に表示された値引単価分が、翌月利用分の利用明細書上で自動的に値引きされます。忙しいヘビーユーザーにはシンプルで非常にありがたいシステムかと。

 気になるのは月間150Lの給油上限。例えば「シナジーカード」は月間300Lまで給油可能です。この点をどう判断するか。

●「ENEOSカード P」の場合

 シミュレーション比較する上で1ポイントは1円相当で計算しました。給油では3%還元となり、ガソリン価格が160円/Lの場合なら4.8円/L引きに相当します。ポイントカードとしてENEOSでの3%還元はかなりすごい印象では。対して通常ショッピングなどの0.6%還元は普通。

 ENEOSでポイント3%還元は相当の還元率の高さですが、月々の給油等の限界はあります。よってそれ以外でのカード利用も重要となってきます。トータルでのカード利用が増すことでポイント付与は大きくなり、そこから還元されるお得は大きくなります。

 例えば、ENEOSのSSなら月間2万円利用するとすれば、1ヶ月600ポイント、12ヶ月では7,200ポイントにもなります。更に公共料金の支払いに「ENEOSカード P」を登録すること。(電気、ガス、水道、NHK、インターネット、携帯電話・・) これにより毎月一定額のポイントが確実に貯まります。公共料金合計額が3万円なら1ヶ月180ポイント、12ヶ月では2,160ポイントにもなります。併せれば1ヶ月780ポイント、12ヶ月では9,360ポイントと圧倒的です。

 ポイントの有効期限は2年間、有効期限が終了しだい1ヶ月単位で失効します。1,000ポイントを1,000円でキャッシュバックし、残りはストックしておくことも可能。但し実際のポイント利用では1,000ポイントが1,000円換算、1,000ポイント単位での交換となります。このようにライトユーザーからヘビーユーザーまで有効性が発揮されると受け止めます。

●「ENEOSカード S」の場合

 ENEOSでのガソリン給油のみ、それも月37Lまでなら最も有効です。ガソリン160円/L換算では、年間888円のお得が得られます。しかし、月38Lを超えると「ENEOSカード P」が有効となりお得は938円へ。よって、ENEOSで月37Lまで給油のライトユーザーなら迷わず「ENEOSカード S」への選択がお得です。

 年会費は年1回のカード利用で翌年無料になるのも大きい。これまで通りの機能を望むなら「ENEOSカード S」の選択がベストです。

 キャッシュバックシステムのガソリンカードは、カード利用が一定より多いヘビーユーザーにはメリットが大きい。対して月々の利用が給油のみというようなライトユーザーには、その魅力の受け入れは難しい。ガソリンカードは給油のみというようなライトユーザーには、いつでも定額割引になる「ENEOSカード S」の選択が理想かと。

 今回のシミュレーションはややザックリな印象です。これが最もお得と限定できないのはやや消化不良の感が否めません。それでも目安としてそれぞれのカードを比較できれば、カード性格の理解に繋がると考えます。 なお、シミュレーションでそれぞれの条件による最もお得なカードの還元額は、「ENEOSカード 」が提供する「カード診断」で算出できます。

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